「お金のおはなし」第九号
2022.10.18
定期的にお送りしております、「お金のおはなし」
第九号は「インフレ」についておはなししていきます。
みなさん物価高騰を肌で感じる今日この頃ではないでしょうか。
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さて、今回は物価の上昇、いわゆるインフレについて考えてみたいと思います。
日本はデフレ、つまり物価がほとんど上がらない状況が続いてきました。しかし、長期的に見ると、2020年の物価100に対して、2000年に96.4、1980年に73.8と物価は上昇してきています(いずれも消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)より)。
インフレが起こると何が問題なのでしょうか。それは手元のお金を使って交換できるモノやサービスの量が減少してしまう、つまり購買力が低下してしまうことです。例えば、次のグラフはインフレ率が0%、1%、2%、5%の場合に、30年間の購買力推移を示しています。
最初に100万円あるとして、インフレ率が2%の場合、30年後には現在の価値でいう約55万円分のモノやサービスにしか交換できなくなるのです。例えば、生活費が月額20万円の家計の場合、100万円なら5ヶ月生活できていたところが、55万円相当になると2.7ヶ月しか生活できなくなってしまうのです。
インフレについて予測することは難しいですが、私たちにできるのは起きた場合の影響が最小限になるよう事前に対策しておくことです。
参考リンク:昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?(日本銀行ホームページ)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/
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