「お金のおはなし」第11号
2022.11.18
定期的にお送りしております、「お金のおはなし」
物価上昇は、私たちの日々の暮らしにも徐々に影響を与え始めています。
スーパーへお買い物に行くと、値札を見てちょっと購入をためらったりしてしまいませんか?
今号はそんな物価上昇(インフレ)に関する知識をご紹介します。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
さて、今回は物価の上昇、つまりインフレに強い資産について考えてみましょう。
一般的に株式や不動産がインフレに強いと言われていますが、なぜインフレに強いのでしょうか。
次の図は企業の売上から利益までを簡単に示したものです。例えば売上が100万円、売上原価が30万円、人件費が50万円、利益が20万円だったとし、この状態でインフレが起こり、価格が10%上昇したとします。
インフレ率分の値上げができれば売上は10%増えます。一方で売上原価も10%上昇するはずです。従業員へ支払う給与賃金(個人の立場から見ると給与収入)はいかがでしょうか。仮に同じく10%上昇するのであれば、結果的に利益も10%上昇します。
つまり、売上110万円、売上原価33万円、人件費55万円、結果として利益が22万円となるため、インフレになっても、企業の利益はインフレ率に応じて自然に増加する仕組みになっているのです。
ここで、実際には人件費の部分はインフレ率ほどには上昇しないかもしれません。すると家計の所得は思ったほど上がらず、購買力は下がってしまう可能性があるわけです。
そういった事態に備えるためには、手元の資産には現預金のみではなく、インフレに強いと言われる株式や不動産などを保有しておくことが大切なのです。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*